【削らない虫歯治療】農耕革命で虫歯が増えた

虫歯が増えたのは縄文時代・約1万年前から

わたしたち人間の歴史は約500万年以上とも言われていますが、その頃には食糧が豊かではなかったこともあり、虫歯になる人はほとんどいなかったと伝えられています。

虫歯になる人が急速に増えてきたのは、日本国内で虫歯になる人が出始めてきたのは農耕革命が始まった頃で、約1万年も前の時代からと言われています。この時代に入ると野菜や果物などの農作物や、お米や麦などの穀類を栽培して収穫するようになりました。

これらの食物にはビタミンやミネラル、糖質や炭水化物などの栄養素が多く含まれています。火を起こして加熱調理して食べる機会が増えてきたことから、軟質のでんぷんが多く含まれるようになり、虫歯ができやすい状態となりました。縄文時代の末期から弥生時代の頃になると、虫歯の痕が残った人骨が次々に発見されるようになりました。農業が盛んになり始めた時期から虫歯が増えたことから、農耕革命がその原因のひとつではないかと考えられています。

しかし、その当時は日本国内で歯の治療に関する専門的な知識や技術を持つ人がいなかったため、正規の治療法が確立されてはいませんでした。そのため、祈祷や加持を行うことで口の中についた虫を追い払うといった価値観や風習が根付いていたようです。

加持や祈祷のことを加持祈祷と表現し、呪文や御経を唱えて神仏に「御加護がありますように」と祈ることを指します。

レーザーによる削らない虫歯治療について

その後は長い時を経て、わたしたち日本人の食生活が豊かになり、食べ物に困ることはなくなりました。「飽食の時代」とも称されるようになった一方で、糖質の過剰摂取により虫歯になる人も増えてきました。

「飽食の時代」とは「食べ物に困ることがなく、毎日のように食べ飽きるほど贅沢な食事をしている時代」といった意味です。日本国内では1970年代の高度成長期からすでに「飽食の時代」に突入していました。バブル崩壊の1990年代の時期には、全国各地にコンビニやファミリーレストランなどのフランチャイズ店が増えてきて、フードサービスを提供する外食産業が繁栄を極めていました。

そのような背景から虫歯は今や国民病となりましたが、その一方で虫歯治療の技術も急速に進歩してきました。今では医療用レーザー機器による削らない虫歯治療がポピュラーになっています。レーザーを用いた削らない虫歯治療による最大のメリットとして痛みが少ないことが挙げられます。

患部のみ集中して光のパワーを照射するため、周辺の健康な歯にダメージを与えることもなく、安全性の高い治療法です。